料理コンテスト入賞!
久しぶりに会ったCM制作会社時代の友人から勧められ、料理コンテストに応募する事に。
応募資格は飲食業に従事する者のみ。
カリフォルニアのお米「カルローズ」を使い、制限時間90分で出来るお料理を考え、レシピとともに、仕上がりの写真を貼付し応募して下さいと。
何せ、料理コンテストに応募するのなんて初めてなので、そこからは、どうしてよいのやら。考えても緊張するだけなので、あえて当日までは何も考えず、得意の逃避を決め込む。
さて当日。コックコート持参とあったので、久しぶりにコックコート着て、書類審査通過者の控え室へ。
そこには、女子はおろか明らかに若者と思われる人もおらず、屈強そうな男性陣がコックコートに身を包み、ずらりと。後でお話をしてみたところ、皆さんすごく良い方がだったのですが、その時はそうとわからず、ただただ圧倒されるばかり。
でも、圧倒されて開き直ってしまったのか、そこからは、何だかもう面白くって。
慣れない火加減に手こずった点を除いては、わりといつも通りに料理をする事が出来ました。
上は、カルローズを野菜のブロードで煮てピュレ状にし、それに泡立てた生クリームを合わせ、ムースにしたもの。
そうなんです。どう考えても、このレシピ作るのに1時間もかからないんですよね。案の定、制限時間前にすっかり作り終わり、丁寧に後片付けまでする始末。
後で聞いたら、隣の参加者は私を見て、かなりあおられたそうです。隣の方には申し訳なかったんですが、今回は初めてなので、あんまり時間目一杯つめこんで、焦って失敗したりするよりかはよかったかなと。
詳細はこちらに。
先日、グランドプリンス新高輪で授賞式とカルローズのセミナーが開催され、参加させて頂きました。
アメリカにおけるお米作りの現状や、味覚を数値化するとどうなるか。など、普段はあまり聞けないお話を興味深く伺い、その後の授賞式。
随分と久しぶりに賞状なるものを頂きました。
最近、周辺の事情や、自分の都合で、季節により多少の変化はあるものの、作る料理がある程度決まってきてしまっているのは事実。又、料理教室や雑誌などに提供するレシピはなるべく簡単に作れる物をと。
自分でも何か同じような物ばっかり作っているなという自覚はあり、そんなんじゃだめだなとは思っていました。又、自分でも気がつかないうちに、料理を簡単にする癖みたいなのがついちゃってたなと反省しました。
だって、私、迷わずカレー粉使ったもん。ちゃんとカレー作る時に自分でスパイス加減して作ってるのに、今回、カレー粉を使う事に何の疑問も感じなかった。
人って求められてる事をしようと思うし、期待に答えようと多少の軌道修正をくりかえしたりするじゃない。だから、今の仕事の流れでそうなっているのはある意味当然。だけど、料理人としてそれはどうなんだ。って思った。それに気がつかせてくれたのは本当にコンテストのお陰。